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日常の呟きから小説裏話まで
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Twitter300字ss・「氷」


 300字という字数内で一週間掛けて完結した小説を書き、それを公開して交流や宣伝に役立てようという「Twitter300字ss」。
 2017年に入って初の300字SS。第二十九回目のお題は「氷」です!。


『氷雪の女王』

 冷酷無比な《氷雪の女王》。その冷笑を目にした者は一様に凍りつき、ただ慈悲を願うしかない――。
 そんな噂が流れるのも無理はない。即位したその日に大臣数人の首を挿げ替え、何百人もいた使用人を大量に解雇した。怜悧な美貌とは裏腹に、その魂は質実剛健そのものだ。
「無用なものはとことん省く。我が国にそんな余裕などない」
 そんな彼女が唯一省こうとしない無駄。それこそがこの小さな庭と、庭師である僕。
「ジーナ。そんなにくっつかれたら剪定が出来ない」
「いや」
 庭では「陛下」と呼んではいけない。そういう取り決めだ。
 だから、氷雪の女王はここにはいない。
 ここにいるのは、小鳥の行水を見て無邪気に笑う僕の幼馴染。
 僕の、大切な人。




 「でんたま」Spin Off Story:《極光王国奇譚》より、ライラ国の若き女王と、その幼馴染である園丁のお話。
 テキレボ4で配布したポスカ「秘密の庭」と同じようなネタになりましたが、「氷」というお題を見た時にもう、彼女のことしか思い浮かばなくて……m(__)m

 外ではツンツンな女王陛下ですが、幼馴染の前でだけはデレます。見事にデレます。
 本人もそれを自覚してるので、なるべく会わないようにしているようです。