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読書感想文・「空言ミストノーツ」1・2(※ネタバレ注意!)


 ツイッターで叫び散らかしましたが、青波零也さんの「空言ミストノーツ」1・2巻を読了いたしましたので、その猛る思いを(笑) ここに書いときます。

 ※なお「空言ミストノーツ」は青波さんのサイト「シアワセモノマニア」で連載が開始されております。


警告:本編のネタバレになる内容が含まれている

推奨:「空言ミストノーツ1・2巻」読了後の閲覧


 何書いてもネタバレになるから表に置けないので(笑) 畳んでおきますね。
 いってみよー。





 「空言ミストノーツ」の前に、時系列的に前の作品になる「霧世界報告」「談話室の飛ばない探偵たち」「彷徨舞弄のファンタズム」は読んでたんですよ。

 なので、「ゲイルの相棒だったオズが、何故か「原書教団」の教主となり、最終的にゲイルによって討たれた」という流れだけは知ってる状態でした。

 ただ、「霧世界報告」「談話室の飛ばない探偵たち」を読んでいるからこそ、なぜあのオズがゲイルを裏切るのか。そのほかの面子はともかく(おい)ゲイルだけは裏切るような人間じゃないのに。裏切らざるを得ない、何か彼の人格すら変えてしまうような出来事が途中にあって、そうなってしまったのだろうか。そんな風に思ってました。

 オズが彼らを裏切って消え、最終的にゲイルに討たれる、というお話は、今のところ「伝聞」の状態でしか読者にも伝わっておらず、前述の関連作にも具体的なお話としては載っていない。
 ならばいずれ書かれるのであろう。そして、あえてその重要な部分を描かずに、その前後を描いているんだろうな、と思ってたら……。

 最初の違和感は、サードカーテンで療養生活をしてたゲイルが、人工霧航士セレスティア(この子がまたかわいいんだ)の世話役を任されたところ。
 あのゲイルに、新米の教育係を任せる!? しかも、ゲイルが副操縦士?

 無理でしょ!!!
 できるわけないでしょ!!!


 (酷い感想だ)

 それを任せたのが、ゲイルの性格をがっちり把握しているだろう「先生」ロイドだってことも、違和感の一つ。(真っ先に「お前に任せられるわけがない」って言いそうなのに)

 そして、さり気なく描写されるカツラ(とは言ってない)疑惑。(町なかで子供らにむしられて、人工毛だから抜けやすいと内心でぼやいている)
 例えば魄霧汚染で髪の色が変わってしまって、周囲から浮くことを考慮してカツラを被ってるのでは、とか考えましたけど、

 あのゲイルがそんな繊細な神経を持ってるはずがないでしょ!!

 (酷い感想)

 そしていざ副操縦席に乗って、流入してくる情報の奔流に苛まれつつも、「ある程度どうにか制御してみせる」

 無理でしょ!!

 (お前はゲイルを何だと思ってるんだ)

 おかしいな、おかしいなと思っていたら、街中には長らく行方不明扱いになってたトレヴァーの目撃情報まで。(っていうか、お前わざと目撃されただろ!)
 いよいよもってなんかヤバい雰囲気になって来たかと思ったら、一巻の最後でトレヴァーの落とした最大の爆弾ですよ。

 お前、オズかよ!!!!!

 「続き物だし、まず1巻から~」って買って読んだ人々が、悉くあざらしを吊るしてた意味がようやく解りました( º言º )


 さあ、「ゲイル」を演じていたのがオズだったと分かったところで、これまでの違和感が払拭されるわけですよ。
 ゲイルにしては知的すぎる、ゲイルにしては慎重な行動がとれてる、ゲイルにしては……(怒られそうなのでこの辺にしておこう……)

 2巻からは、これまでかわいいわんこのように付きまとってた期待の新星ことジェム君は親の仇とも言わんばかりの形相で睨みつけて来るし、なんなら銃ぶっぱなしてくるしで、とことん酷い目に遭わされるゲイル=オズですが、そこでようやく発覚する、「オズが原書教団の教主として祭り上げられた真相」に、ああもう……と目を覆いました。

 被害者じゃん……。

 実際には、あの時死んだのは教主オズワルド・フォーサイスではなく、誘拐されて教団に利用されていた相棒を命がけで助けに行ったゲイルの方で。
 その事実を秘匿するために、オズが死んでゲイルが生き残ったシナリオに書き換えられた。

 オズもゲイルも、悪くないじゃん……。

 でもここで「悪いのは教団だ!」とも言えない政治的諸事情もあったりして、(少なくとも教団の暴走が停戦に繋がったことは明らかで) 今ここで真実をつまびらかにするわけにもいかず。
 まして輸送中のセレスが狙われているということは、内部にも教団側(というか、色々企んでる側)が入りこんでいることも確実で。

 トレヴァーは多分、もうちょいなんか知ってそうだったけど、あいつ満足げに蒸発しやがったし!! 

 (こんなこと言ってますが私はトレヴァーも推しです)

 ああああああ! もう! ってところで、でもとりあえず、ロイドの機転でこのまま「ゲイル」として行動することで首の皮一枚でつながった感じですが、彼が再び「青い空と海」を夢見ることができるようになったのが、本当に嬉しい。

 新たな翼、セレスの手を離さないでね。

 ……あと個人的に、オズの性格だと「俺の相棒はゲイルだけだったのに、しかも自分が殺したようなものなのに、何でもない顔をして新しい相棒を迎えるなんて」ってぐじぐじ言いそうだったので、もし今後、気弱になってそんなこと言い出しやがったその時は(それこそ彼の記憶に刻み込まれた)ゲイルに尻を蹴り飛ばしてやってほしいなと思いました。(実際に蹴り飛ばすのはセレス) 

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