MEMO

日常の呟きから小説裏話まで
2018年05月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2018年07月

テキレボアンソロ「海」感想呟きまとめ・7


 4/16より順次公開されております「第7回webアンソロ「海」」の感想をまとめたものです。
(十五作品ずつまとめております)




古の港にて 井中まちさん サークル名:カワズ書房

…リアルの中に浮かび上がる小大陸と、そこにまつわる歴史が実に興味深い作品。想像の産物だとされていたものは、すべてこの小大陸から伝わったものなのではないかと思ってしまうほど。ここでしか見られない「竜」を拝みに行ってみたいです!


海へ行く つんたさん サークル名:みずひきはえいとのっと

…海から来た男と結婚した山の女。その子供は見事なハイブリッドになったようで。どちらかを選ぶことも、両方を取ることも、それもまた人生なのだな、と。


夏のあなたもいとおしい 宮崎笑子さん サークル名:notice me senpai

…ええい、ごちそうさまでした!!!(満面の笑顔) 気の置けない実家、うるさい蝉の声、のんびり過ぎていく時間。これぞ夏休み! 弟くんじゃないけど「なんで連れてこなかったの?」はみんな思ってたことなんじゃないかな。(画面の向こう側で見守る私達読者も!)


なっちゃんとハワイアンブルーの野望 西乃 まりもさん サークル名:a piacere

…うおおおおい、気付けー!!!! 色々気付けー!! なっちゃん、こりゃ大変かもしれんよ……? 自分の気持ちも人の気持ちもピンと来てないよこの人。ガンガン押してかないと――って、そこら辺は心配いらなさそうな(^^ゞ


春の海 石井鶫子さん サークル名:ショボ~ン書房

…現パロとうらぶ、しかも中学生でこの妖艶さ……。
二人だけの完全なる世界。二人だけで完結する世界。このあと二人がどうなったのか、気になる引きですなあ、もう……。


セイレーン 猫賀ねこさん サークル名:SOMARI

…怪異と青年のファンタジーバトル! という熱い展開から一転、えーっと、つまり壮大なるスケールの痴話げんかですね……? そういうのは閨でおやりなさい、閨で(ごちそうさまでした!)


歌声 鹿紙路さん サークル名:鹿紙路

…歴史に詳しくないのでWikiを見ながらになりましたが、斉明天皇(宝皇女)と額田王の、ひそやかな夜のやり取りなのですね。そしてこの後、海を越えての戦いが始まる……。場所と年代のみを暗記して駆け抜けてしまった日本史を、もう一度きちんと繙きたくなりました。


ホマレ 丹羽夏子さん サークル名:イノセントフラワァ

…他人と比較されるのにも一喜一憂する年頃なのに、それが双子の兄弟ともなれば尚更ですよねえ……。しかし、ちゃんと認めてくれる人がいて良かった。そして何より、一番よく見ているのは(しかも焼きもちまで焼いてるのは)兄、だったのですねえ。切磋琢磨して、一層強くなってほしいものです。


風の少年 濱澤更紗さん サークル名:R.B.SELECTION

…おおう、電車擬人化!! 風をまとって登場する彼らは実にかっこいいですね!
DWVはいい案だと思いましたが、後書きを読んだら現状では不可という判断なのですね。残念……。


猫待ち男子、漁港へ行く 亀屋たむさん サークル名:たむや

…いやめっちゃ猫好きですやん!(確信) 「自分だけの庭」にしっかり猫トイレと毛布を置いてる時点でバレバレですわ(^^ゞ
猫をちやほやするだけが猫好きではないのです、適度な距離感を保ちつつ、持ちつ持たれつの関係を好むのもまた猫好きの証。


女、三十 七津十七さん サークル名:ナナソラ

…菜の花の黄色。海と空の青。思い出の色は現実より鮮やかに蘇るけれど、今見ている光景もいつか「懐かしい思い出」として脳裏に蘇るのだろう、と彼女が理解しているのは、年齢というよりは経験を重ねてきたから、なんでしょう。のんびりとした一人旅。気ままな時間こそがいつの日か輝ける思い出に。


星の涙 春日 亜紀さん サークル名:東口書店

…神話のように、おとぎばなしのように。そして巡り巡る、水の循環。命の循環。すべてがぐるぐると巡り巡る、壮大なる命の流れを見つめるようなお話でした。


かなしからずやそらのあお 文野華影さん サークル名:三日月パンと星降るふくろう

…小さな子供の姿のレイラ。おおらかだと評される修復士カレル。二人の関係性が気になるお話。陸を離れて広大な海を旅する船は、現実から隔絶されたもう一つの世界なのかもしれないな、と思いました。
レイラの言葉が皮肉の利いた比喩なのか、それとも真実を言い当てるものなのかは分からないけれど。


その男、名探偵につき~犯人の場合 小高まあなさん サークル名:人生は緑色

…絶海の孤島の別荘に探偵が招待されていたら、それはもう、事件が起こることは確定だ……(絶望) 犯人側から描かれるストーリー。しかし最後のどんでん返しが意外、かつ切ないエンディングでした……。


電車が海に着く 谷水春声さん サークル名:キンシチョウコ

…夢って本当に理不尽で、つぎはぎだらけのご都合主義、かつ思い通りにならないものだけど、夢と現実の境なんて曖昧で、どちらが先かも分からなくって。きっと「引き続きよろしく」のあとに、夢も現実も、それぞれいい方向に動き出すのではないかと、そんなことを夢想しました。

テキレボアンソロ「海」感想呟きまとめ・6


 4/16より順次公開されております「第7回webアンソロ「海」」の感想をまとめたものです。
(十五作品ずつまとめております)




冒険者 瑞穂 檀さん サークル名:チューリップ庵

…魔法の毛布、心躍る冒険。魔法がかかっていたのは毛布なのではなく、二人の心。解けてしまった魔法の残滓が、それでも大切に保管されていたことが、また沁みます。
 終わることのない冒険。遠く遥かな旅に出てしまった純也。それでもいつか、あの冒険の海へ漕いで行ける日が来るといいなあ、と。


霧惑海峡の幽霊船 青波零也さん サークル名:シアワセモノマニア

…ふおお! 「彷徨舞弄のファンタズム」の更に先の話……になりますかね? うおおお! 幽霊船のあの怪しい船長の正体が垣間見え……たけど、どうしてそうなってどうしてもういないのか、謎は深まるばかりじゃないですか! 本編! 本編をください!!(ゴロゴロ


機械眼 江川太洋さん サークル名:WORLD BEANS

…光を求め、水を求めて折り重なった時空間を見つめ続ける。ここまで「見えて」しまうのはもう恐怖を通り越して畏怖、それどころか狂気とも言えますね。つい恩恵ばかりを考えてしまいますが、大量の水、原始の海は優しいだけではなく、圧倒的な質量と存在感をもって君臨していることを痛感しました。


うしお通信 紙男さん サークル名:kami note

…突然の無人島生活、流れ着いたメッセージボトルによる不思議な”文通”。思いがけないエンディングには胸が熱くなりました!


BAR NAGOMI ~ビーチバー・カクテル~ 紗那教授さん サークル名:教授会

…夏の海とビーチバー! 素敵!! モヒートはお上品じゃないからこそ美味いのです。この場所に集う人々に愛されるカクテルには、それを注文するだけの理由があるというわけですね。しかしマスター、余計な一言が多すぎ(笑)


彼女はクジラにはなれない 能西都さん サークル名:夜半すぎの郵便屋

…なぜか「潜水艦は沈むのではない。潜るのだ」という言葉を思い出しました。
沈むのではない。潜るのでもない。彼女は海に――たゆたう海に同化していくのかな、と。
夏の海は色々と引き寄せるし引きずられる、と聞きますが、彼女はそういう類のものではなかったようで。


水曜日、僕たちのウォータークラス 織本みどりさん サークル名:朝焼けが来る前に

…すごい素敵な学校! 自主自立の精神は素晴らしいですが先生、日頃の行いのせいで自分の首絞めてますね(^^ゞ そして、各曜日がこうなら、海の日はやはり……?


物語はここからはじまるのである 宮崎笑子さん サークル名:notice me senpai

…ふふ、たまには思い切った出費をしてみるものですね(^O^)/ 主人公ちゃんの金銭感覚と服装に対する考え方があまりにも自分を見ているようで(^^ゞ だからこそ、この「英断」と「普段」をちゃんと汲み取ってくれる相手でよかったし、「次」も実に楽しみですね♪


Color glass 鉤咲蓮さん サークル名:藤墨倶楽部

…殺伐とした出張だなあ(^^ゞ
夜の海というのはまるで、普段は言わないようなことを呟ける魔法がかかっているようですね。
それぞれに訳ありの二人のようですが、いつかシンシアは真実を知る日が来るのか、もしその日が来た時、どういう反応をするのか。エイベルにはすべてお見通しのような気もします。


陽炎立つ 凪野基さん サークル名:灰青
 
…あああ、好き……!(語彙消失) 流された王子、苦労性の傍仕え、そして、すべてを見抜いているらしき姉王女……! これは本編を読まずにはいられない!


その先にあるもの まつのこさん サークル名:シュガーアイス

…白昼夢のような、静かなモノローグ。海から町、そして長く暗いトンネル。まるで人生のような。新たな命の誕生のような。


「翼交わして濡るる夜は」より、海の場面 柳田のり子さん サークル名:柳屋文芸堂

…「色々な価値観がひっくり返っていく」「大人のふりをしている子供なんだ」という言葉がとても印象的でした。あえて否定的な言動をしていたのは自身への戒めで、それにがんじがらめになっていたのだろうなあ、と。そして伏字のオンパレードに朝から「きゃっ☆」ってなりました(^O^)


邂逅の海 mあんずkさん サークル名:ever.b.green

…いなくなってしまった彼女を求めて、海へ。彼方と此方の境界線が曖昧な海だからこそ、彼はきっと、そこに辿り着いたのではないかな、と思いました。
彼方へ旅立ったのではなく、「一緒だ」と語った彼女は、きっとまだ彼の中であたたかな光を放ち続けているのでしょう。


サンダーレモンの魔法菓子

…おいしそうな魔法のジュース! 見た目も素敵だけど、ドキドキとワクワクが次から次へとはじけ飛んでくるようで! しぶしぶ参加した会社の慰労BBQも、この出会いに繋がっていたと思えば少しは報われるでしょうか。


灰、鉛、鈍 神奈崎アスカさん サークル名:雫星

…他者を犠牲にしてまで勝ち取ろうとした未来は、望むような拓けたものではないのだろうけれど。恐怖も苦しみも、いくらだって上書きされてしまう。それを痛感するのは、そんなに遠い先ではなさそうな。

テキレボアンソロ「海」感想呟きまとめ・5


 4/16より順次公開されております「第7回webアンソロ「海」」の感想をまとめたものです。
(十五作品ずつまとめております)




海の子霊 天野はるかさん サークル名:HAPPY TUNE

…切ないお話。ただ「遊びたい」という無邪気な願望は、無邪気過ぎるゆえに残酷な結末を迎えることも。「道連れ」にすることでどんどんと仲間を増やして、それはそれで楽しいのかもしれないけれど、残される方はたまったもんじゃありません。


夜海に響く祈りの歌 唯月湊さん サークル名:神様のサイコロ

…「声」を頼りに海辺の町を訪れた司祭様。声を発しない代わりに空中に文字を書いて意思疎通をするというのがとても神秘的! 彼が声を発しない理由と物語の結末が、全てタイトルに帰着していて見事です。宛名のない手紙は、いったい誰に対して書かれていたものなのか……。


塩の湖 PAULA0125さん サークル名:いくそす。

…聖書には詳しくないのでWiki先生に頼ってみたら、ああなるほどあの方ですかね……。あの地において、「うみ」といえば「湖」であるのだということがまず目から鱗だったのと、後継ぎであることの息苦しさに反発できることこそが子供である証拠だということが、胸に染みました。


雨の海 モリモトさん サークル名:42101

…おお! 絵と文章が一体となった作品は初めてお見かけしたかも! オープンカーでヒッチハイク。行き先は「雨の海」。なんだか幻想的なロードムービー。寄り道したりアクシデントに遭いながら辿り着いた先は、想像とはずいぶん違ったようだけど、これはこれで楽しい道行き。お帰りも是非ご一緒に。


パトリツィアの場合 丹羽夏子さん サークル名:イノセントフラワァ

…うう、姉の想いが重い(ギャグではなく!) すべては双子の弟のため、その想いがあまりにも一方通行過ぎて、パトリックはどう受け止めていいのか、それとも受け止めない方がいいのか、もう自分でも分かりかねているような。でもこのお姉さま、その辺も全部織り込み済みな気がして怖いなあ……。


海に臨む砂漠 古月玲さん サークル名:サテライト!

…砂漠で海を語る旅人と、砂漠しか知らない遊牧民の会話。正反対なのに性質が似ている砂の海と水の海、そこにしがみついて生きるもの、逃げ出したもの、そして一度は離れ、やがて舞い戻ったもの、様々な命のありよう。雄大な時の流れの果てに広がり続ける砂漠と海。そして命はどこに行く着くのかな。


海景 一福千遥さん サークル名:絲桐謡俗

…軽快なやりとりからはじまって、次第に見えている景色が変わっていく感じが見事でした。砕け散った思いの欠片、美しいヴァイオリンの旋律。いつかすべての欠片が集まった時、何かが終わって、新しい何かが始まるのかな、とも。


海底657フィートのモルゲンロート 紙箱みどさん サークル名:まよなかラボラトリー

…冒頭のBGMで「あっ」ってなりました(^^)/  キリン装備は(露出度も含めて)かわいいですよね……(#^.^#) すべてのものは海で生まれたので、遺伝子の奥底に海への回帰願望があるのかな、とか思いつつ。
人のプレイを見るのも面白いですが、みかんちゃん、自分でやり出したらすごくハマりそう。


さかなは鯨の夢をみていた たまきこうさん サークル名:四季彩堂

…かぐや姫が月へと還るように。海へと帰っていった「白い鯨」。ああ、だからこそ彼女の家族は、海へ行くことを渋っていたのかな、とも。まだ自由恋愛が許されない時代、親の決めた縁組だとしても、確実に恋心を育んでいた二人であろうに、切ないなあ……と思いました。


カラスの夏休み ヒビキケイさん サークル名:シュガーリィ珈琲

…悪天候の中でバーベキュー&海水浴を強行とは強い……(^_^;) そしてみんな、休みの日だというのに仕事道具ばっちり持ってきてるところがもう、職業病以外の何物でもないですね(^_^;) このあと、唇真っ青にしてがたがた震えながら海から上がってくるみんなの姿が目に浮かぶようです。風邪ひくなよー!


吸血鬼氏の家政婦さん・吸血鬼と海 宮田 秩早さん サークル名:バイロン本社

…うおお、吸血鬼宅で家政婦のバイト! これぞまさに趣味と実益を兼ねたお仕事ですな!
 吸血鬼なのに「海に行きたい!」はなかなか難しい要求ですが、まあ色々あったけど念願の海を堪能(どころの騒ぎじゃなかった?)できたようで何より。次は「日焼けがしたい!」とか言い出さないだろうなあ……。


ノーマル・ライフ 歌峰由子さん サークル名:N.T.P

…美郷くんにとっての「普通」が他の人の「普通」と違うように、そも「普通」なんてのは平均値であって、普遍的に存在するものではないのだなあ、と思い知らされたお話。自身の「普通」に向き合うことは難しくて、それでもその道を選んだ美郷くんは、本当に「かっこいい」し「強い」と思いました。


20,000 miles away 佐々木海月さん サークル名:エウロパの海

…人ではない彼らが、かつて人が残したものを調べ、推理し、夢想する。
廃墟と化した世界の、どこかカラン、とした空気感が伝わってくるお話でした。
「みんな、ただ、焦がれただけだよ」という言葉がとても沁みます。そう、みんな手の届かない何かに必死に手を伸ばして来たんだなあと。きっと、彼らも。


水底の葬列 萩尾みこりさん サークル名:AL-Mina plus

…うっかり水底の葬列に巻き込まれてしまった主人公、無事戻れてよかったですな……そのまま海の仲間になるエンドに突入するかと思ってヒヤヒヤしましたわ。そして、彼がずっと握っていたものは何だったのだろう、と。地上へと導いてくれた小さな手だったのか、それとも己の命、だったのか。


彼女の大嫌いな理由と大好きな訳 夢美夜紅々さん サークル名:夢紫乃書

…魚人と天使の異種族婚! なかなかない組み合わせですが幸せそうで何よりです。素朴な疑問ですがサメの魚人って真水のプールに入って大丈夫なんだろうか(いや問題はそこじゃない)

テキレボアンソロ「海」感想呟きまとめ・4


 4/16より順次公開されております「第7回webアンソロ「海」」の感想をまとめたものです。
(十五作品ずつまとめております)




井の中の魔法の海 田畑農耕地さん サークル名:虚事新社

…ああ……幼い頃に体験した「魔法の海」にタネがあるように、「今のヨッちゃん(の立場)」もある種のマヤカシであることを知っている主人公が、なんとも切ないですね……。
 今も魔法の海の向こう岸で手を振っているかもしれない「あの頃のヨッちゃん」が、いつか戻ってきたらいいな、と思いつつ。


甘葛浜茶譚 濱澤更紗さん サークル名:R.B.SELECTION

…いやーまったく、ごちそうさまでした!(満面の笑み) このあと、折角のチャンスを無駄にしないように、包囲網を固めてあげてほしいですね!!


美少年興信所・第三話「倉の中」抄 鳴原あきらさん サークル名:恋人と時限爆弾

…どちらにも心に抱えているものがあって、それらが絡み合っていく先に、少しでも光が見えたらいいのにな、と思わせるお話でした。


月蝕~静かの海 つんたさん サークル名:みずひきはえいとのっと

…海は海でも月面の海。「海」と言われている部分は盛り上がっているとは存じませんでした……。同じ月でも不吉の象徴という民族もいれば、直視してはならぬほどに神聖なものとして扱う民族もあり。人も時代や地域でそれぞれだけれど、それでも変わらぬものもあるのでしょうね。良い船出を。


海老で鯛を釣る へにゃらぽっちぽーさん サークル名:へにゃらぽっちぽー

…海老で鯛を釣っ……あれっ? この後、何が釣れるのか、ちょっと見てみたいですね。


九〇パーセントの水 雲鳴遊乃実さん サークル名:鳴草庵

…憎むほどに嫌う「仇」を教室から排除することに成功して、胸がすく思いだったとは言っているけれど、本当はそんなことをしたところで過去の痛みも恐怖も消せはしないし、何もかもなかったことになんてならない。結局のところ、傷は広がっただけで、今も透明な血を流し続けているのかな、とも。


人思う刀」 惟さん サークル名:水中月

…ああー、むっちゃんが最後に訪れたかった場所はそこか……。いつかは来るだろう終焉の日。どう過ごすのかは男士それぞれだろうけど、これが例えトゥルーエンドなのだとしても、叶うことなら、このままみんなで過ごす日々がいつまでも続けばいいのに、と思ってしまった……。


盆踊りの表側で 橋本野菊さん サークル名:アテナ戦記

…ああ……「私」の気持ちも、そして「私」のお母さんやおばあさんの気持ちも分かってしまうだけに、胸に刺さる……。でも――「私」はその目標地点まで辿り着いた時、本当にその言葉を吐き出すのかな、とも思いました。登っている時と、登り詰めた時の感情はまた違うから。


答え合わせは戦火の中で 白河 紫苑さん サークル名:BRADDY毒苺堂

…海は海でもそっちの海かー!! 燃焼経験者って括りが凄い(^_^;) 燃え盛る焔と血で真っ赤に染まった鶴さんこそ、まるで生ける炎のように映ったことでしょう。


漂う遺跡 野間みつねさん サークル名:千美生の里

…わあお! 「漂う島」と聞いただけでもう胸がときめきます! 知識欲旺盛な青年魔道士と、古代王国人の末裔。伝説の島を探索するには実によいコンビネーションですね。一体この島にどんな物語が眠っているのか、二人に許可を出した女声の正体も含めて色々気になります~!!


ひとり島 孤伏澤つたゐさん サークル名:ヨモツヘグイニナ

…かつて地震で半分を海に持っていかれた村の、小さな風習とお祭り、そして夏の苦い思い出。海に沈んだ村が、潮にやられても未だにそこに残り続けるように、陸に残った村では、鰹節の匂いが今も時折漂うのですね。
 人は何よりも「匂い」に思い出を残すのだという話を、ふと思い出しました。


海は本当にあるのだろうか 成瀬 悠さん サークル名:狼と蝶

…実は「自分が実際に見て「ある」と認識していること」というのは世の中のほんの一部で、ほとんどのことは「存在は知っているけど実際に確かめたことはない」もので出来ているのかも、と思いました。
 何やら事情のあるお二人、いつか本物の海を見ることは叶うでしょうか。


君の匂い 小鳥遊みちるさん サークル名:天鏡ラボラトリー

…完璧な空調が保たれている月面コロニーにおいては「場所の匂い」というものはかなり駆逐されてしまっているのかも。それだけに、地球からやってきた彼女の持ち込んだ「故郷の匂い」はきっと瑞々しいものだったのでしょう。
 悲劇と困難を乗り越えて、無事再会を果たした二人に幸あれ!


別れ 庭鳥さん サークル名:庭鳥草紙

…抗えない時代の波に、それでも凛と前を向く御台所の芯の強さに魅せられました。共に見に行こう、と願う海は、まだ触れることも叶わないだろう冷たい海。だけれど、せめてその海は穏やかなものであってほしいと。


右の目の海 三谷銀屋さん サークル名:UROKO

…世話焼きな死神さんと、大往生を遂げたものの未練を残して死んだ老女。若き日の憧れを求めて覗きこんだ鮮やかな海は、もしかしたら老女の願いをそのまま具現化した幻なのかもしれないけれど、それでもそれは、とてもとても、美しい光景でした。

テキレボアンソロ「海」感想呟きまとめ・3


 4/16より順次公開されております「第7回webアンソロ「海」」の感想をまとめたものです。
(十五作品ずつまとめております)




有明に浮かぶ星 桐谷瑞香さん サークル名:桐瑞の本棚

…波打ち際に打ち上げられた記憶喪失の青年と、それを助けた女性。きな臭い情勢の中、「彼」は記憶を取り戻さない方が幸せなのかもしれないなあ、と思いました……。でも、彼女を追いかけていっちゃいそうだなあ……。


海をつくる子供 夕霧ありあさん サークル名:たそがれの淡雪

…海を作ってしまおう、という発想がとても凄いし、それを実行に移した行動力もすごい!
 結果は(読み手にとっては想定内で)散々なことになったけれど、それで「海」をあきらめなかったこと、思い続けたことこそが、何よりも凄いことだと思いました。


海底の友とわたしの女神 恵陽さん サークル名:月明かり太陽館

…大いなるものは何をするにもスケールがでっかいなあ(^^ゞ 何とも激しい一目ぼれ……!
 友と恋する人を得たこの日は、きっといつまでも心に残る日になるのでしょうね。


海を飛ぶ ミツモト メガネさん サークル名:ミツモト時計店

…魚も苦しくて飛ぶのだろうか。くるしくて、でも飛ぶことを選ばなかった人の言葉は重い。


ノアVSリヴァイアサン カントさん サークル名:DrawingWriting

…予想もしないような天変地異。一度は対策が間に合ったけれど、それでは次は……?
 絶望しか見えないような展開に、更に一歩踏み込んだ「夢」を見出せる強さが眩しい。


コンポステーラの墓守り人 檜さん サークル名:クリスマス市のグリューワイン

…あの時代にあって、己が信じるものを迷いなく貫き続ける姿と、あどけない海への憧憬。思いが集束していくさまが、まるで真っ直ぐな光のようでした。誰かを、何かを「清らかだ」と思う、その心もまた清らかなのであると。


 ひざのうらはやおさん サークル名:(株)ごうがふかいなホールディングス

…酩酊&厨二病のコラボ、なのかもしれないけど、こういう時の言葉こそがその人の真実だったりするよなあ、と思いながら読みました。


世界の終わりにりんごの木を 深海いわしさん サークル名:雨の庭

…戦いの終焉が必ずしも世界の終焉ではないように、数々のイレギュラーによって生き延びた「それ」は、新たな生を手に入れて、どこまでも飛んでいくのだなあ。思いがけない新天地が見つかることを祈って。


違う骨 遠藤ヒツジさん サークル名:羊目舎

…紗幕の向こう、生ぬるい潮風と熱風に揉まれる、白昼夢のようなロードムービー。どこまでが現実でどこまでが夢なのか。


朱い海と金の薔薇 葉原あきよさん サークル名:オレンジ宇宙工場

…それ自体が美しい、力強い召喚の儀式。とんだ邪魔――あるいは運命?――が入ったけれど、なんだかこの先はとても賑やかで楽しい日々が待ち侘びていそうですね。


九月の海は 高梨來さん サークル名:午前三時の音楽

…夏休みが終わり、海水浴シーズンも終わった海での、ちょっと遅いバカンス。この二人にとって、何の気兼ねもなく遊べる日が来るのはまだ先のことなのだろうけれど、今日の出来事はもっとずっと思い出に残るんじゃないかな、なんて思いました。


茨の海 ミドさん サークル名:ナイスボート観光

…戦争という、自分だけの力ではどうにもならない事態に、それでも冷静に生存を掴みとろうとした少年と、あくどくたくましく生きる海の男達。「噂」というのは時に冷酷で、実に恐ろしい「刃」になるのだと思い知らされます。最悪の結末を迎える前に、ひたすら前へ進め。


海賊放送 小田島静流 サークル名:空想工房

…拙作なので割愛(^^ゞ こちらはテキレボ7で頒布開始予定の「空想工房」会誌「カケラVol.03」に収録予定の作品(お試し版)となります。


うみたま DA☆さん サークル名:DA☆RK’n SIGHT

…深い海の底で。海が生まれる場所で。まるで夢の中のようにゆらゆらと揺らめく水底で繰り広げられるその光景は、まるで神話の一ページのよう。ぐるぐるかき混ぜてぽたりと垂らして島が生まれる。なるほど「彼」は一度は海となり、そして陸へと生まれ直したのかもしれないなあ、と。


The Garms and the Sea 奈木 一可さん サークル名:燎火堂

…原作ゲームは未プレイなのですが、冒頭の「まだ世界が平和だった頃の海の思い出」がとても眩しく鮮やかで、戦闘の日々からすればまるで夢の中の光景のようです。「この戦争が終わったら~」というのが嫌なフラグにならないことを切に祈らずにはいられません。